コーチが学べばスポーツはもっと楽しくなる

コーチが学べばスポーツはもっと楽しくなる


石井孝法
石井孝法

全日本柔道連盟のグランドデザインに位置付けられた長期育成指針の策定の協力をしました。

スポーツで幸せを!!

参加型スポーツもパフォーマンス型スポーツもコーチが学べば,多くの方がスポーツの価値を実感できる!!

現状を直視したとき、私たちは強い危機感を抱いています。 それは、「日本ではまだ、多くの人々がスポーツの持つ本質的な価値を実感できていないのではないか」という懸念です。

客観的なデータに目を向けてみると、世界のスポーツ市場が急速に拡大・成長を続けている一方で、日本の市場規模は相対的に見て足踏みをしている状態です。これは単なる経済の話ではなく、「価値を感じられていないからこそ、そこに対価(お金)が支払われない」という厳しい現実を突きつけています。

この現実は、現場で汗を流すコーチたちに重くのしかかっています。現在の日本のスポーツ現場は、多くのボランティアやパートタイマーの方々の献身によって辛うじて支えられています。彼らは指導者として重大な「責任」を負わされているにもかかわらず、それに見合う「リターン(報酬や評価)」が得られていません。いわば、極めてハイリスク・ローリターンな状態に置かれているのです。

生活の安定がなければ、指導者が自らの成長のために学び、投資することは困難になります。

  • 「学べないから、指導の質が上がらない」
  • 「質が上がらないから、スポーツの価値が伝わらない」
  • 「価値が伝わらないから、対価が得られない」

日本は今、この深刻な「負の連鎖(悪循環)」の中にいます。

私たちは確信しています。この問題を解決し、スポーツを通して国民一人ひとりのウェルビーイング(心身の幸福)を実現するためには、プロフェッショナルな(学び続ける)コーチを増やすこと以外に道はないということです。

私自身、これまで競技団体の指導者養成や、大学・高校の現場で講演・講習を重ねてきました。しかし、そこで痛感したのは、既存の仕組みの限界です。形式的な講習だけでは、現場で求められる「実践的な能力」や、刻一刻と変化する状況下での「意思決定力」を養うことはできません。

さらに現在、巷には個人主催のセミナーや情報が氾濫しており、学ぶ意欲のあるコーチたちが「何が真実(正確,妥当)で、何が本当に役立つ情報なのか」にアクセスできなくなっています。

だからこそ、私たちはこの現状を変えたい。質の高い(根拠のある)情報を届け,プロフェッショナルを育てることで、スポーツが持つ可能性を最大限に引き出し、社会全体を豊かにしていきたいと考えています。

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